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プロスタサイクリンとアラキドン酸

アラキドン酸は脳への効果が高いことで有名になりました。
その後も、免疫力アップの効果から感染症予防や花粉症予防、アトピーやアレルギー対策にも用いられたり、動脈硬化を予防したりと様々な効果があることでさらに注目を集めました。
しかし、最近ではこれらたくさんの効果だけでなく、負の効果があることも言われるようになりました。
たとえば、人によっては摂取量が多くなると花粉症やアトピーを引き起こしやすくなったり、免疫力が低下し風邪をひきやすくなったりすることがあるのです。
同様の負の効果として動脈硬化を引き起こしやすくなる可能性があることも最近は言われるようになりました。

この動脈硬化を引き起こしやすくなる原因として挙げられるのが、プロスタサイクリンという物質です。
これは、アラキドン酸カスケードという体内での様々な合成の中で生成される物質のことです。
プロスタサイクリンは、プロスタグランジンという物質から合成されるエイコサノイドの仲間です。
アラキドン酸は、体内で酵素の働きを受けると、血小板凝集反応という反応を起こします。
これによって、プロスタサイクリンとトロンボキサンという物質が生成されます。
プロスタサイクリンには血小板凝集作用、トロンボキサンには血小板凝集作用以外に血管収縮作用があります。
これらが体内で働くと、血栓ができたり、臓器内の血液量がバランスを崩したりし、動脈硬化へ影響するのです。

ただし、プロスタサイクリンも有害なだけの物質ではありません。
摂取量によっては、心臓の筋肉を保護したり、血栓ができにくいサラサラな血液を作ったりもします
そのため、昔からプロスタサイクリンを活用した薬を作ることができないか研究されたほどです。
ですから、プロスタサイクリンを体内で生成して病気にならないためにアラキドン酸の摂取をやめようと考える必要はありません。
摂取目安に応じた量を食べる分には健康な体を作ることができますから、安心して肉や魚を食べましょう。
そして、血液のトラブルを抱えていたり、食生活で不安があったりする場合には医師に相談してみましょう。